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更年期によるホットフラッシュ
不眠・イライラ・倦怠感

日本人の閉経の平均は50.5歳といわれていますが、個人差はありますが、一般的に45歳から55歳頃を更年期といいます。

 

年齢を重ねるごとに卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することで、ホルモンのバランスが崩れ心身に様々な不調が現れる人もいます。

 

エストロゲンは女性の守護神❣️

 

エストロゲンの働きは多岐に及びます。

 

①血管をしなやかに保つ。

②悪玉コレステロールを減らして、善玉コレステロールを増やす。

③動脈硬化を予防する

④骨が弱くなるのを防ぐ

⑤記憶力などの認知機能を維持する

⑥肌の潤いやツヤを保つ

⑦髪を艶やかに保つ

⑧高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかりにくくなる。

⑨脳内の神経伝達物質の分泌にもエストロゲンが関わっているともいわれています

 

これだけのことをしてくれていたエストロゲンの分泌が激減するわけですから、体調に変化が出るのも不思議ではありません。

 

生理が来なくなるのも、このエストロゲンの減少が原因になります。

 

東洋医学では、ホルモンや生殖機能、自律神経、老化、泌尿器の問題は、五臓六腑の腎の働きといわれています。

 

そこで、更年期障害の方の漢方治療の基本は

【補腎】です。

 

補腎薬には、

『腎陽虚』(冷え、元気がない、むくみ尿量が多い)などの温めるお薬と

『腎陰虚』(ほてり、のぼせ、乾燥、喉の渇き)など、潤わせてほてりを取る薬

の2種類があります。

更年期では、ほてりを取る方の補腎薬を使うことが多いですが補腎薬もたくさんの種類があるので、血液検査や問診、舌診、血流計による血流チェックなどからその方に合ったお薬を選びます!

 

腎に良い食事を心がけましょう!

栄養的な不足がある場合も更年期が強く出る場合がありますので食事の指導もいたします。

漢方医学では、更年期の原因は、腎・肝・気・血・水のバランスの問題です。

漢方医学でいう「腎のピーク」は、男女共に28才です。

36才くらいから、腎陰も腎陽も少しずつおとろえ始めます。

腎陰虚(身体を潤わす力)の不足、のぼせ、手足のほてり、口が渇く、皮膚の乾燥、寝汗腎陽虚(身体を温める力)が不足、冷え、疲労倦怠、むくみ…etc.

ホットフラッシュの基本は腎の陰虚です。

身体を潤し熱を冷ます力が不足して、のぼせ・ほてりがおきます。

 しかし、冷え・疲労倦怠も同時にある方も多く、陰を補うだけではバランスがとれず、更年期の年代(40代~50代)は、陰陽両方が弱ってくるので、片方の薬だけではバランスがとれないこともあります。

手足は冷える・だるい(腎陽虚)なのに、ほてる・のぼせるというホットフラッシュの方は、舌診が必要です。

 舌に苔がなく赤みがある方と苔がある程度あって薄いピンクの舌の方では、処方が変わります。

冷やす必要あるか、温める必要があるかは、舌診が有効です。

また、更年期に、イライラ・不安感・精神症・不眠・肩こりなどの症状も見られる方もいます。

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